今まで素晴しい最期を迎えた方のエピソード

私は介護施設の看護師をしています。

 

私の働く施設では、場合によってはお看取りすることもあり、そんな状況に関わることが度々あります。

 

私が最後を看取った方で、今でも心に残っている最後を迎えた方がいます。

 

101歳になられたその方は、大きな基礎疾患もない方で、風邪なども引かれることのない方でした。

 

しかし、老衰から徐々にご飯も召し上がれなくなり、寝たきりになってきました。

 

もちろん、お年がお年ですから、医療でどうこうするということもなく、ご家族様の希望で施設で看取ることになりました。

 

一報を受けたご家族様が次々と面会に来られ、最後の時を迎える日まで、ご家族様に見守られておりました。

 

施設職員も入れ替わり立ち代わりそばにつき、声をかけたり、体をさすったり...。

 

ご飯も、お水や果汁など少しずつ召し上がって頂きました。

 

その方は、何も召し上がらなくなって数日で息を引き取られました。

 

ご家族様や、職員に見守られ、本当に眠るように安らかなお顔でした。

 

高齢者の方というのは、基礎疾患も多く、このようにまさしく「枯れていく」ように静かにお亡くなりになる方は少ないです。

 

医療の進歩した日本では、高齢者であってもご飯が食べられなくなれば胃瘻やIVHなどを施し、長らえる方が増えています。

 

しかしそれは自然に逆らっていることであり、決して患者様にとっていいこととは言えないのだと思いました。

 

その方の死を通して、自然に逆らうことなく最後を迎えることが1番苦痛がなく安らかな最後に繋がるのだな...と感じています。

 

ご家族様に囲まれ、慣れ親しんだ職員に囲まれ幸せな最後であっただろうな...と心から思っています。